私達の理念とは
世田谷区にある小児科です。保護者も診察しますが、おもに小児、特に赤ちゃんの診察や生活指導なども行います。
長年培った小児医療の知識もありますが、それに慢心することなく常にアップデートを心がけます。
そのように思い立った理由を理念としてまとめました。お話しようかと思います。
様々な背景がある
少し前の経験をお話します。
私が医学生だった頃、ある病院で見学をしたことがあります。そこには、母親の育児放棄(ネグレクト)のために体重が危険なほど減り、入院してようやく回復してきた小さな男の子がいました。しかし、母親の受け入れ状況が整わず、長期入院が続いていました。
その話を聞いた時、私は怒りに駆られ、なぜ母親を逮捕しないのかと疑問に思いました。しかし、病院のカンファレンスでスタッフが「子どもにとって最善の方法は、家族と一緒に平和に過ごすこと」と発言し、私は自分の考えに恥じることになりました。後で、母親の事情を詳しく知る機会があり、医療には多様な背景があることを理解しました。
原因は多層的で複雑に絡んでおり、生物学的なものだけでは対処できません。
子どもの権利を大事にします
子どもには、生きる権利、育つ権利、守られる権利、参加する権利、などがあります。
子どもの権利条約ー赤ちゃん・子どもを守るための4つの権利と4つの原則
https://www.karugamo-cl.jp/index.php?QBlog-20250320-1
私達はこの子どもの権利を最大限に尊重していきます。
理念:「保護者の期待の先を満たします」
私たちのクリニックでは、子どもの健康を多角的に評価し、見守り、診断し、子どもを取り巻く政策などを検討します。そして、日々努力して、保護者の期待の先を満たせるように努めます。
私たちの目指す医療は、子どもたちにとって最善のケアを提供することです。それには、子どもの生物学的、心理的、社会的側面を考慮し(BPSモデル、健康の社会的決定要因)、さまざまな要因を理解し、適切な対応を行うことが重要です。みなさんの期待の先を満たせるように努めます。
診察内容
上記の子どもの権利・理念に基づき、子どもに関する様々な疾病に対応しておこうかと思います。
- 小児科一般
- 熱が続く(PFAPA, 周期性発熱)
- 子育てが大変(子育て支援、偏食支援、落ち着きがないなど)
- 神経発達症(ADHD、ASDなど)
- 起立性調整障害(睡眠の問題も含む)
- 夜尿症
- アレルギー(食物負荷試験・生物学的製剤にも対応)
- ワクチン相談(海外渡航なども)
- やけど・傷(湿潤療法)
- その他子どもに関することをできるだけ広く(保護者の診察も含む)
※当院で治療・対応な困難な場合は、他院でご紹介することもあります。