2025.03.27
カテゴリ:ブログ
赤ちゃんとビタミンD:その2
「乳児期のビタミンD欠乏の予防に関する提言」が日本小児科学会雑誌本年3月号に掲載され、学会ホームページにも掲載されました
特に母乳栄養児へのビタミンD投与の必要性についても言及されています。
https://www.jpeds.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=161
提 言
乳児のビタミンD欠乏予防のためには,ライフステージに応じたビタミンD予防を目指した生活・食事習慣指導が重要であり,小児科医は以下の啓発・教育活動を行う.
- 胎児のビタミンD充足度は,母体の充足度と比例する.妊婦に対してだけでなく,将来を見据え小児期・青年期からビタミンDを充足させるような生活・食事習慣を確立する.
- 母乳のビタミンD含有量は少ないが,ビタミンD充足の目的で母乳栄養が妨げられることがないようにする.
- 適度の外気浴,外遊びを行い,紫外線防止のため過度の日焼け止めの使用を行わない.
- 補完食(離乳食)の開始を遅らせることなく,適切な時期に開始する.
- ビタミンDだけでなく,カルシウムの適正な摂取を行う.
- ビタミンD欠乏のリスク要因となる生活環境・食事環境の改善が困難な場合には,天然型ビタミンDの乳児用サプリメントの摂取を考慮する.過剰摂取の危険を回避するためにも,説明文書の用法・用量に従い,医師の指導のもと,摂取することが望まれる.
(太字当院)
当院でも、以前からワクチンデビューのときにビタミンDに関する情報提供を行ってきましたが、改めてお伝えします。
https://www.karugamo-cl.jp/index.php?QBlog-20230210-1
最近お子さんの食事について色々と思うことがあり、保護者の期待の先を満たせるように、補完食(離乳食)についても今後対応していこうと思います。