「ブレイクスルー水痘」に注意!!
最近「水ぼうそう(=水痘)」が増えています
最近、都内を含めて全国で水痘(みずぼうそう)の患者数が増加しています。
▶ 東京都の最新データはこちら
https://idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/diseases/chickenpox/chickenpox/
ワクチン接種後にもかかる?「ブレイクスルー水痘」とは
水痘ワクチンを接種していても、接種後42日以上経ってから発症した場合は「ブレイクスルー水痘(breakthrough varicella: BV)」と呼ばれます。
最近はこのブレイクスルー水痘の症例が増加しており、都内だけでなく地方都市でも報告されています。
▶ 小学校での集団感染事例(富山県)
https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/iasr/45/537/article/120/index.html
なぜ増えているのか?
ブレイクスルー水痘が増えている背景には、いくつかの仮説があります:
- コロナ禍での外出制限により、水痘ウイルスに触れる機会が減り、自然な「ブースター効果」が失われた(=免疫ギャップ)
- ワクチンの効果が時間とともに弱まること
ただし、現時点で明確な原因は特定されていません。いえるのは、コロナ前にはブレイクスルー水痘は非常にまれだったということです。
特徴と注意点
ブレイクスルー水痘は、ワクチン接種済みのため典型的な水ぶくれ(水疱)が出ない場合もあり、赤みだけの軽い発疹で終わることもあります。そのため、診断が難しいこともあります。
ご家庭での対応について
もし「水ぼうそうかな?」と思うような発疹がある場合は、
📞 受診前にご連絡いただくか、予約システムでその旨をご記載ください。
感染拡大防止のため、診察の順番や待合の調整をさせていただきます。