百日咳流行中!赤ちゃんを守るために知っておきたいこと

世田谷区でも百日咳が流行っています。

百日咳というと、咳だけが続く病気というイメージがあると思うのですが、咳のし過ぎで肋骨骨折した大人もいます。また、ワクチンをしていない赤ちゃんが百日咳にかかると時として命に関わります。

少し引用してみます。動画で見られるのが、痙咳・笛声を繰り返すレプリーゼであり、またチアノーゼ・無呼吸発作も見られます。まぶたの当たりも浮腫んでいるようにも見えます。

臨床経過は3期に分けられる。

1)カタル期(約2週間持続):通常7~10日間程度の潜伏期を経て、普通のかぜ症状で始まり、次第に咳の回数が増えて程度も激しくなる。

2)痙咳期(約2~3週間持続):次第に特徴ある発作性けいれん性の咳(痙咳)となる。これは短い咳が連続的に起こり(スタッカート)、続いて、息を吸う時に笛の音のようなヒューという音が出る(笛声:whoop)。この様な咳嗽発作がくり返すことをレプリーゼと呼ぶ。しばしば嘔吐を伴う。

 発熱はないか、あっても微熱程度である。息を詰めて咳をするため、顔面の静脈圧が上昇し、顔面浮腫、点状出血、眼球結膜出血、鼻出血などが見られることもある。(略)…乳児期早期では特徴的な咳がなく、単に息を止めているような無呼吸発作からチアノーゼ、けいれん、呼吸停止と進展することがある。合併症としては肺炎の他、発症機序は不明であるが脳症も重要な問題となり、特に乳児で注意が必要である。1992~1994年の米国での調査によると、致命率は全年齢児で0.2%、6カ月未満児で0.6%とされている。

https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/477-pertussis.html

世田谷区でも百日咳が流行しています。
画像の説明

特に、小中学生に多いようです。
画像の説明

https://idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/diseases/pertussis/pertussis2024/

あちこちで百日咳が流行すると、赤ちゃんも犠牲になるのは歴史が証明しています。

みなさんができる基本的なことが、2つあります。

  1. 適切なマスク着用(咳がある場合は特に必須です)
  2. ワクチン接種(小学校入学前に追加接種が推奨されます)

自費になりますが、小学校入学前にDTP追加接種をおすすめします。当院では3,500円。、不活化ポリオと同時接種だと14,000円で行っています。これは都内でもかなり安いと思います。

この機会にぜひ予防接種をご検討ください。