タケダ製MRワクチンの自主回収について

武田薬品工業は1月16日、乾燥弱毒生麻しん風しん混合ワクチン「タケダ」と乾燥弱毒生麻しんワクチン「タケダ」の一部ロットを自主回収すると発表した。
武田、MRワクチンなど自主回収…力価が承認規格下回る
https://answers.ten-navi.com/pharmanews/27100/

 原液製造時に発生した冷蔵庫管理温度の一時的な超過が原因のようです。

 製造会社は該当ロットでも麻疹ウイルスに対する感染予防効果は得られていると考えるとした一方で、「有効性に不安を感じ、抗体測定を希望する人に対しては、抗体検査の実施にかかる費用(実費)を負担する」としています。

 厚労省の通知です

乾燥弱毒生麻しん風しん混合ワクチン及び乾燥弱毒生麻しんワクチンの製造販売業者による自主回収への対応について(令和6年1月16日通知)[534KB]
https://www.mhlw.go.jp/content/001191165.pdf

 このような場合当院では該当ロットを接種した皆様にお手紙などでお知らせをしてきたのですが、当院では該当ロットを採用していません。

 今後の対応について
 厚生労働省は「なお、自主回収が行われた場合であっても、前年同様の出荷量を維持することは可能であり、MR ワクチンの不足は生じない見込みとなっています。」と表明していますが、麻疹が散発的に発生している現状では、需要が急増する可能性があります。

 まずは定期接種(1期・2期)の接種を優先させてください。ワクチンが必要な場合は個別にご相談ください。