東京都の「HPVワクチン男性接種補助事業」
ようやくですが、HPVワクチンの接種者も増えてきました。
現在のところHPVワクチンの公費接種は世田谷区では女性だけです。昔は「子宮頸がんワクチン」と呼ばれていたので、男性に接種するというイメージを多くの人は持っていないのかもしれません。
しかし、男性にもこのワクチンを接種する意義はあります。
男性もHPVワクチンを接種したほうがいい理由
まずはパートナーを守る(自分が感染源とならない)理由があります。
また、HPVは「子宮頸がん」のみならず、肛門がん・陰茎がん・中咽頭がん・尖圭コンジローマにも関与すると言われており、男性にも直接的なメリットはあります。
世界的に見れば、男女問わずHPVワクチンを接種する国が増えてきます。
男性のHPVワクチンとは?
いま女性にはシルガード9という9価のワクチンの適応がありますが、男性はガーダシルという4価のワクチンしか適応があります(男性差別と思った方、いますか?)。海外では男性も9価(HPV9)のワクチンを普通に接種している国もあります。日本でも、そうなるといいですね。
男女にも打ったらどうなるの?
男女にもHPV9ワクチンを接種しているオーストラリアでは、子宮頸がんの年齢調整罹患率は2028年までに撲滅の閾値を下回ると推計されています。男女への接種+子宮頸がん検診のおかげです。
https://kanagawacc.jp/vaccine-wr/264/
でも、HPVワクチンは高いですよね。
東京都では来年度(2024年度)から、「HPVワクチン男性接種補助事業」のために3億8千9百万円が新規計上されています。つまり、東京都では男性にもHPVワクチンを公費で接種できる可能性があります。
世田谷区でもHPVワクチンの男性公費接種ができるのですか?
ただし、そのためには市区町村のやる気が必要です。
なお、接種事務を担うのは区市町村なので、その費用の1/2を都が負担、1/2を区市町村が負担するスキームを想定しています。裏を返せば、区市町村にやる気がなければ執行されない予算ということです。都庁との折衝と同時並行で、区市町村・教育委員会・医師会へのロビイングも行っていきたいと思います。
— おじま紘平(東京都議会議員・練馬区) (@ojimakohei) December 6, 2023
世田谷区のやる気を起こさせるにはどうすればいいですか?
おじま議員もポストしているように、様々なチャネルを用い、世田谷区にプッシュをする必要があります。
私は区民レベルからの連帯によるプッシュも必要かと思います。皆様ご協力をお願いします。