2025.03.06
カテゴリ:ブログ
院内トリアージの実施について
当院でもアナフィラキシー、喘息発作、RSなどによる呼吸不全、百日咳の無呼吸発作の患者さんが見えることがあります。そのような患者様に対応するため、院内トリアージを実施することにしました。
時間外(日曜日・祝日も含む)診療では、看護師または医師が緊急度を判定し、高い場合は予約や待ち時間に関わらず優先的に診察を行います。トリアージは定期的に再評価し、状況に応じて診察順が変わることもあります。
また、時間外(日曜日・祝日も含む)の初診患者様には「院内トリアージ実施料」(3割負担で900円相当)が適用されます。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
JTASの5段階緊急度判定レベル:小児の具体例
レベル | 分類 | 具体例 | 再評価の目安 |
---|---|---|---|
レベル1 | 蘇生 |
・けいれん(持続状態) ・意識障害(高度) ・重症外傷 ・重度の呼吸障害 |
治療の継続 |
レベル2 | 緊急 |
・重度の脱水症 ・息切れ(中等度の呼吸障害)酸素飽和度<92% ・耐えがたい流涎(よだれ)を伴う咽頭痛 ・歯の完全脱臼 |
15分ごと |
レベル3 | 準緊急 |
・受診前のけいれん、現在意識清明 ・異物誤嚥、呼吸障害なし ・口腔内の刺創・中等度の喘息、酸素飽和度=92〜94% ・頭部外傷、意識消失を認めたが現在は意識清明(GCS14〜15) |
30分ごと |
レベル4 | 低緊急 |
・軽度の喘息、酸素飽和度>94% ・裂創、挫創、縫合が必要 ・軽度の頭部外傷、意識消失を認めない ・発熱(具合がよさそう) |
1時間ごと |
レベル5 | 非緊急 |
・包帯交換 ・処方の継続希望 ・軽微な咬傷 ・縫合の必要のない軽度の裂傷 |
2時間ごと |
JTAS2023ガイドブックより