院内トリアージの実施について

当院でもアナフィラキシー、喘息発作、RSなどによる呼吸不全、百日咳の無呼吸発作の患者さんが見えることがあります。そのような患者様に対応するため、院内トリアージを実施することにしました。

 時間外(日曜日・祝日も含む)診療では、看護師または医師が緊急度を判定し、高い場合は予約や待ち時間に関わらず優先的に診察を行います。トリアージは定期的に再評価し、状況に応じて診察順が変わることもあります。

 また、時間外(日曜日・祝日も含む)の初診患者様には「院内トリアージ実施料」(3割負担で900円相当)が適用されます。ご理解のほどよろしくお願いいたします。

JTASの5段階緊急度判定レベル(小児)

JTASの5段階緊急度判定レベル:小児の具体例

レベル 分類 具体例 再評価の目安
レベル1 蘇生 ・けいれん(持続状態)
・意識障害(高度)
・重症外傷
・重度の呼吸障害
治療の継続
レベル2 緊急 ・重度の脱水症
・息切れ(中等度の呼吸障害)酸素飽和度<92%
・耐えがたい流涎(よだれ)を伴う咽頭痛
・歯の完全脱臼
15分ごと
レベル3 準緊急 ・受診前のけいれん、現在意識清明
・異物誤嚥、呼吸障害なし
・口腔内の刺創・中等度の喘息、酸素飽和度=92〜94%
・頭部外傷、意識消失を認めたが現在は意識清明(GCS14〜15)
30分ごと
レベル4 低緊急 ・軽度の喘息、酸素飽和度>94%
・裂創、挫創、縫合が必要
・軽度の頭部外傷、意識消失を認めない
・発熱(具合がよさそう)
1時間ごと
レベル5 非緊急 ・包帯交換
・処方の継続希望
・軽微な咬傷
・縫合の必要のない軽度の裂傷
2時間ごと

JTAS2023ガイドブックより