おたふくが増えています-早めの2回ワクチンお願い

世田谷区でもおたふくが流行っています。

 おたふくワクチンは2回接種することで感染をかなり防げます。子どもの場合、1回めは1歳の時、2回めは当院の場合5歳頃にMRワクチンと同時に接種するようにしています。

 しかし、最近は2回めを接種る前に感染するお子さんが多いようです。

 おたふくは感染すると顔(耳下腺)が腫れるだけではなく、様々な合併書が多いことでも有名です。その中でも有名なのは「ムンプス難聴(おたふくを英語でムンプス Mumps といいます)」です。

 ムンプス難聴は原則片方のみですが、一度かかると原則治らないとされています。以前は珍しい疾患と思われていましたが、橋本裕美先生らの調査では1,000人に一人の割合ということがわかりました。

本当は怖いおたふくかぜ知っていますか?(橋本先生の)

小児科からみたムンプス難聴について(国立感染症研究所)

 ワクチンで防げる病気はできるだけ防いでいきたいです。おたふくのワクチンは一回目から接種後27日経てば、2回め接種が可能です。まわりで流行ってきたと聞いたら早めの接種を現在のところ呼びかけようと思います。
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