死の貝(日本住血吸虫症)

 以前書いた、お話の続きです。

君は「地方病」を知っているか?--日本住血吸虫根絶の話

 山梨では「地方病」と呼ばれていましたが、福山市(広島県)では「片山病」でした。

 ウィキペディアには「地方病」の記載が詳細で、郷土愛が無ければ書ききれない量になっています。

地方病(日本住血吸虫)

 その底本となっていると思われている本がこちら。

死の貝
死の貝
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小林 照幸
文藝春秋
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 出版から18年も経ち絶版になっているので、中古で取り寄せました。ウィキペディアよりも更に詳しいです。中でも愛猫「姫」を解剖するまでの下りは涙を誘います(ウィキペディアではサラリと書いてますが)。

 寄生虫なんて知らないよという方にもよく分かるように丁寧な説明です。一般的に寄生虫は複雑な生活環のため非常にわかりづらいのですが、感染方法、病原体、中間宿主であるミヤイリガイ、ついには駆除方法を突き止めるまでの経過、更にはまだ国交正常化していなかった中国の周恩来氏が日本人医師を招き入れ血吸虫病(日本住血吸虫)について篤く演説し一部でも中国で日本住血吸虫を根絶できた時の毛沢東氏の漢詩などにまで話が及ぶのは非常にドキュメンタリーでかつ解りやすいです。

 残念ながら今ではアマゾンでも買えなくなったようです。復刊を希望します。

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