#マッサン について

朝の連続テレビ小説「マッサン」観ている方いますでしょうか?

 ニッカウヰスキーの創立者、竹鶴政孝とその妻スコットランド人のリタの物語です。ドラマではそれぞれの名前は亀山政春とエリーです。

 史実では2人は子どもに恵まれず、養子を受け入れています。ドラマでも妊娠初期のエリーが とあることで階段をあがるときに足を滑らせて転び、流産してしまいます。

 フィクションでは外傷や心理的なショックで流産するということが度々あります。しかし、妊娠初期でそのような理由での流産は殆ど無いようです。

 一般的に妊娠が成立しても15%程は自然流産します。妊娠初期流産の多くは染色体異常です。これは、人間が生物である限り確率として起こるものであり、誰のせいでもありません(逆に言えば、生まれてきた染色体異常を持つお子さんはそれだけ生きる力があったと言えます)。

 今回の件は、エリーが階段を登った理由についても、ドラマの主要なテーマになるとは思います。しかし、エリー・マッサン、それからエリーが階段に登る理由となった人も、自分を責めないでほしいとは思います。

資料:日本産婦人科学会「流産・切迫流産

早期に起こった流産の原因で最も多いのが赤ちゃん自体の染色体等の異常です。つまり、受精の瞬間に「流産の運命」が決まることがほとんどです。お母さんの妊娠初期の仕事や運動などが原因で流産することは、ほとんどないと言って良いでしょう。

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