『いじめのある世界に生きる君たちへ』
悲しいニュースが出てきました。
小中高生の自殺者が25年に過去最多532人 学校や家庭、健康の悩みで
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA288DY0Y6A120C2000000/
出典はこちらのようです。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/jisatsu_year.html
少子化かつ全体の自殺者数が減っている中、子どもたちの自殺者が増えているというのは、本当に辛いことです。
そんな中、中井久夫先生の『いじめのある世界に生きる君たちへ』を読む機会に恵まれました。

ご存じの方もいると思いますが、『心の傷を癒やすということ』を書いた安克昌先生の上司(当時)です。
https://www.karugamo-cl.jp/index.php?QBlog-20150311-1
中井先生は、一般的にいじめを「孤立化→無力化→透明化」というプロセスを経ると説明しています。
- 孤立化=“いじめられる理由がある”と周囲・本人に刷り込む。
- 無力化=反撃を徹底的に潰して「何をしても無駄」を学習させる。
- 透明化=いじめが風景化し、周囲の“選択的注意”で見えなくなる。被害者が加担させられ、被害者性すら奪われる。
これを読みながら、「これって日本の大人社会でもあるのでは」と思うようになりました。つまり、大人社会の風土を子どもたちが真似ているだけかもしれません。しかし、違う点も幾つかあり、子どもたちを悩まし続けます。
対応としてはハーマンを引用し、安全確保、孤立の解消、二度と孤立させないという大人の補償と実行、安全ができるまで根掘り葉掘り聞かない、そして「いじめは悪で犯罪、被害者側に立つ」と明言して罪悪感・劣等感を軽くすることを提示しています。
当院では今後も、被害者側に立つ方針を貫いてこうと思います。そしてみなさんもご協力ください。一人ひとりが自殺対策の担い手です。私たちが当事者なのです。
最後の文章は、山口有沙先生の記事を参考にさせていただきました。
「生きたくないけど生きてる」子どもたち 大人が示せることは:朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASV1V1CS0V1VUTFL01PM.html
追記
いじめやハラスメントが横行する場合、組織風土に問題がある場合があります。悪い組織風土の一因として、集団浅慮というものがありまうs.
集団浅慮ーー求めるべきは多様性、変わるべきは組織風土
https://www.karugamo-cl.jp/index.php?QBlog-20260101-1