㊗️風疹排除!!-- でもその後の課題とは?

9月26日に、日本の風疹排除が認定(verify)されました。
 土着株による風疹の感染が3年間確認されていないことなどが条件です。

世界保健機関西太平洋地域事務局により日本の風しんの排除が認定されました
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_63996.html

WHOでも記載があります。

Rubella elimination verified in Japan, and measles and rubella elimination verified in Pacific island countries and areas
https://www.who.int/westernpacific/news/item/26-09-2025-rubella-elimination-verified-in-japan--and-measles-and-rubella-elimination-verified-in-pacific-island-countries-and-areas

  • 排除(elimination)=国内での土着株による感染が一定期間見られない状態。ただし輸入例は入ってくる可能性あり。
  • 根絶(eradication)=世界中から完全に消滅した状態(例:天然痘)。

 風疹をなくそうの会『hand in hand』のみなさんも、とても喜んでいました。先天性風疹症候群(CRS)で悲しい思いをする人たちのことをもう見たくはないのです。

https://stopfuushin.jimdofree.com/

 感慨ひとしおです。

 しかし、私は気がかりなことがあります。日本でMRワクチンの接種率が下がっているからです。

画像の説明

画像の説明

(2025/10/06:画像差し替えました)
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou21/hashika.html

 麻疹の流行を阻止するためには95%以上の接種率を保つことが必要ですが、それを満たしているのは第1期の福島県だけです。
 排除は大きな節目ですが、これで完全に終わりではありません。輸入例や接種率低下で再び広がるリスクがあるのです。
 麻疹も外国から散発的に流入しています。局所的な流行が起きないか、心配しています。

 麻疹排除国であるはずのアメリカも接種率が下がり、主に未接種者で麻疹が広がっています。死亡者も出ています。

2025年の米国における麻疹の感染拡大について
https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/iasr/IASR/Vol46/545/545r03.html

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou21/hashika.html

 麻疹の流行を阻止するためには95%以上の接種率を保つことが必要ですが、それを満たしているのは第1期の福島県だけです。
 麻疹も外国から散発的に流入しています。局所的な流行が起きないか、心配しています。

 麻疹排除国であるはずのアメリカも接種率が下がり、主に未接種者で麻疹が広がっています。死亡者も出ています。海外旅行や国際的な人の往来がある限り、輸入例は必ず起こります。

2025年の米国における麻疹の感染拡大について
https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/iasr/IASR/Vol46/545/545r03.html

 皆さん、一度お子さんの母子手帳を見てMRワクチンの接種歴を確認してください。もし1歳超えていても未接種なら、かかりつけ医に相談してください。

 日本が風疹排除を達成したことは大きな喜びです。しかし、その成果を守るのは、これからの私たち一人ひとりの行動にかかっています。お子さんの接種歴を確認し、必要なら早めにかかりつけ医に相談してください。それが、未来の赤ちゃんや家族を守る一番の方法です。