HPVワクチンの9価が定期接種!?どうする?

10月4日、こんなニュースが流れました。

子宮頸がんのHPVワクチン、定期接種化へ 2023年度早期から
厚生労働省の専門部会は4日、子宮頸(けい)がんなどを引き起こすHPV(ヒトパピローマウイルス)の9種類の遺伝子型に対応した9価ワクチンについて、2023年度早期から定期接種を開始することを了承した。
https://mainichi.jp/articles/20221004/k00/00m/040/270000c

HPV9価(日本ではシルガード9)が公費接種化するというのです。ここにきてHPVワクチンを取り巻く環境は大きく変わりました。

さて、ここで来て問題なのは、HPV4(ガーダシル)にするかHPV9(シルガード9)まで公費接種を待つか、という問題です。

少し自らの考えも交えながら、考察してきます。

HPVワクチンは早期接種のほうが望ましい

私は中学生の頃から包括的かつ現実的な性教育をうけて、初交前にHPVワクチンを接種したほうが望ましいと思います。

ちなみに海外ではHPV9は9-14歳では半年間隔で2回接種で終了です。余った分を男性も接種できればいいですね。

HPV9の供給量は?

世界的にもHPV9の供給は少ないです。現在HPVワクチンの接種率は、定期接種は正常化したにもかかわらず極めて低いですが、日本でHPV9の需要が増えれば流通の問題が出てくるかもしれません。

参考資料
HPVワクチンの9価ワクチンも定期接種に MSD「安定供給に向けて努力するが...保証はできない」
https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/hpvv9-msd

9価を接種するかはライフスタイルに合わせて

結局どちらを打つかは、ライフスタイルに合わせて、としか言えません。

一般的に9価は日本では一回につき3万円以上します。翻って、現在定期接種の4価は直接的な金銭負担はありません。
そして、初交前に初回接種をしたほうがいいということを考えて、接種時期を決めてください。

もう少し簡単に言うと、お金に余裕があり早期に打ちたい人は自費でHPV9を、早期に打ちたいけど公費がいいという人は現状のHPV4です。

そもそも現状では接種率が低すぎる

そもそもの問題としてHPVワクチンの接種率が低すぎます。HPV9の定期接種も大事ですが、国は全体的な接種率を上げることが重要でしょう。