濃厚接触者の待機期間短縮で気をつけるべきこと(7月23日)

院長(自宅療養中)です。

昨日金曜日、政府(厚生労働省?)は濃厚接触者の待機期間を5日間に短縮することに決めました。2日目と3日目の抗原検査が陰性であれば、3日目に待機を解除できるとのことです。

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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220722/k10013731671000.html

こういった政策は、なぜか金曜日の夕方に決まるようです(自治体の関係者はお疲れ様です)。

しかし、ニュースや東京都からの通知を見ても、今のオミクロン株ならは濃厚接触者の隔離期間を短縮してもよいというエビデンスは書いてありませんでした。どうやら社会的背景が大きいようです。

また、NHKを始め多くのニュースでは大事なことを重視していないようです。

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東京都からの資料(赤枠筆者追加)。

つまり、2・3日の抗原検査キットで陰性であっても、7日目までは健康観察を行い、マスクを徹底し、また会食を避けることが求められます。

3日目で明けたらその日に宴会をしていいというわけではありません。

なお、抗原検査キットはネットで売っている「研究用」ではなく「体外診断用医薬品」でお願いします。

また東京都は濃厚接触者への抗原定性検査キットを配布しています(当然体外診断用医薬品)ですが、「本検査キットは症状のある方が医療機関の受診前に使用していただくためのものであり、早期の待機解除のために使用するものではありません」とのことです。

https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2022/06/28/23.html

7月15日に政府分科会の尾身会長は、ワクチン接種などの「5つの対策」をすることが行動制限などを回避し、社会経済を回していくために必要だと訴えています。

  1. ワクチン接種の加速化
  2. 検査のさらなる活用
  3. 効果的な換気
  4. 国や自治体による効率的な医療機能の確保
  5. 基本的な感染対策の再点検と徹底

しかし多くのマスコミはこれらのことを重視せずに「今回は行動制限をしない」ということだけ強調していたようです。レジャーについて報道するテレビもありました(レジャーそのものを報道するのは構いませんが、感染を広げるに楽しむには、どのようにすればいいかも報道するべきでしょう)。

結局政府が蛇口を閉めようともせず、マスコミも現状をただしく報道できていないので、感染が広まっているよういも思えます。

みさんは感染対策をしっかりとお願いします。