ワイドショーは子どもたちを幸せにするか?

少し前まで落ち着いていた日本のコロナ報道ですが、オミクロンが出てきてから一変しています。

 オミクロンについては見つかってからまた日が経っていないこともありわからないことだらけですが、2021年12月4日現在の対応としては今まで通りの防御(ワクチン・三密回避・手洗い・マスク、それに適度な換気)は重要だと思います。

 思えば2020年頭所、武漢やダイヤモンドプリンセス号のコロナでは、かなりのメディア(ワイドショー)が大げさに騒いでいました。

 ワイドショーは視聴率を稼ぐ必要もあり、ある程度センセーショナルな報道をするのは仕方がないかもしれませんが、報道に引きずられ恐怖は不安をいだいてしまう人がいるのではないかと思います。

 実際、第31回日本疫学会学術総会で帝京大学大学院公衆衛生学研究科の桑原恵介先生らが「コロナ禍のワイドショーを信頼して視聴した者は、ほかの情報源の影響を考慮すると、新型コロナウイルス感染症に恐れや不安」をいだきやすいと結論しています。

https://jeaweb.jp/files/activities/annual_meetings/31-kouenshu.pdf
(113ページ)

 もちろん、大人が自分の意思で不安になるのは自由じゃないか、という意見もあるかもしれません。しかし、子どもも一緒に見ている場合はどうでしょう?親が好きだからと言って、ホラー映画を四六時中一緒に子どもに見させる親はいないと信じたいです。

 ワイドショーと現実をうまく認識できないお子さんもいることでしょう。休校が相次いた去年の話ですが「パパもママも僕もコロナで死んじゃうの」と問いかけた子どももいると聞きました。

 ワイドショーのみならずメディアとは、ある程度距離感を持って接したほうがいいと思います。うまくコントロールできなければ、いっそのことワイドショーを観なくてもいいとは思います。ほかにまともな情報源は色々とありますから。