虐待死した子どもの写真は誰のもの?

 プライバシーが叫ばれ、顔にぼかしの入った映像や動画が見受けられます。匿名性を高め、プライバシーや人権を守るためだと思います。

 ところが亡くなってからはそういった配慮はしなくても良い(?)ようで、最近虐待で亡くなったお子さんの写真が様々なメディアで流れています。中には明らかに虐待でできたと思われる傷や強制的に正座をさせられているものもあります。

 マスコミ的には絵になると思いますが、罪もないのに亡くなったお子さんのそういった写真を公にするのは、死者に対する冒涜だとは思いませんか?そもそもこれらの写真は誰に許可をとったのでしょう(亡くなったお子さんですか?それとも逮捕された母親ですか)?

 虐待の写真を医療関係者は目にすることはありますが、これは虐待の証拠を得るためです。安易に公表することは有りません。ですが今流布している画像は非常にドメスティック(家庭的)で日常的です。デジタル化された情報は、ブログ・SNSや電子メールを介して意図も簡単に拡散していきます。

 あのような画像を、誰がどのような目的で撮影し、さらにはどのような手段で誰の手に行き渡り、誰がどのような意図でマスコミに流しネットで拡散したのか、考えたことは有りませんか?

 子どもの虐待を減らす努力は必要ですが、亡くなったお子さんの尊厳を損ねなくてもできることです。写真のイメージが強烈すぎるほど興味本位なイメージが先行し亡くなったお子さんが消費されていくだけで、解決からは程遠くなります。

 亡くなったお子さんのご冥福をお祈りするとともに、こういった悲劇が少しでもなくなるように努力してきたいです。

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