第一三共製MRワクチン自主回収について

10月30日に第一三共株式会社から『はしか風しん混合生ワクチン「北里第一三共」』並びに『はしか生ワクチン「北里第一三共」』の自主回収についてというニュースリリースが流れました。

 第一三共株式会社製のMRワクチンは当院で使用していました。10月30日の時点で回収を行い、それ以降は別メーカーのMRワクチンを使用しています。

 対象となるロット&「 承認規格値を下回る可能性が否定できない期間」がある程度定まってきました。

 2015年11月5日現在のデーターを載せておきます。第一三共製のMRワクチンの該当するロットで、なおかつ接種時期が「承認規格値を下回る可能性が否定できない期間」に該当する方々対象になります。

2015年11月5日現在

当院では対象なる方々に本日以下のお手紙を郵送します。一両日経ってもお手紙が来ない方は、ご連絡ください。

2015 年11 月9 日

当院でMR ワクチン接種を接種した皆様・保護者様へ

かるがもクリニック院長 宮原篤

MR ワクチン(麻疹・風疹混合ワクチン)の自主回収および今後の対応について。

 平素は大変お世話になっております。かるがもクリニック院長の宮原です。
 先日患者様に接種したMR ワクチン(麻疹・風疹混合ワクチン)ですが、メーカーである第一三共株式会社から自主回収のお知らせが届きました。麻疹ウイルスの力価(有効量)が承認企画を下回る可能性が有るということです。当院で接種した患者様の中で該当するロットを接種し、なおかつ力価が低下する可能性のある期間に接種した方々にお手紙を出した次第です(2015 年11 月5 日現在:なお今後の調査により対象者が更新されるかもしれません)。

麻疹ワクチン力価低下について
 本来であれば、有効期間内で力価が低下することはありません。しかし、もともとの麻疹ワクチン力価が低ければ経時的に力価が低下してしまいます。今回の場合出荷した状態での力価が予定よりも少なかった可能性があります。
 日本での承認規格とされている麻疹ウイルス力価は5000FFU です(別紙)、今回最も低い力価は1900FFU でした。WHO が求めている最低力価は1000 感染単位(FFU と同じ)です。
 そのため、該当するワクチンを接種しても、体質的に抗体の上がりにくい人(いわゆるローレスポンダー)を除いて、感染予防に十分な免疫は得ていると思われます。

今後の対策
 しかし、ワクチン接種をした方々の中では随分とご心配な方がいらっしゃると思います。
 抗体価の検査や必要な場合の再接種は、別紙の通りエンドユーザーの負担にならない形で行われると思います。詳細は追ってまたご連絡しますが、ご明な点は会社(ジャパンワクチン:0120-289-373)までお問い合わせください。

付記:千葉県血清研究所(千葉血清)について
 2001 年頃沖縄を中心に千葉県血清研究所の麻疹ワクチンの効き目が悪いという話がありました。一般的な麻疹ワクチンの有効率が95%以上のところ千葉血清の有効率は80%程度でした。当然のことながら千葉血清の麻疹ワクチンを接種していた地域では麻疹が流行しました。
 本来であれば千葉血清の麻疹ワクチンを接種していた子どもたちは千葉血清の負担で再接種すべきでした(当時の麻疹ワクチンは定期1 回接種のみ)。しかし、千葉血清は2002年に「ワクチン市場での役割が低下した」などとして会社を閉鎖しています。お粗末すぎです。

 なお、千葉県血清研究所については以下のリンクが参考になります。

千葉県血清研究所の麻疹ワクチン--なんとも御粗末で悲しい
はしかワクチンが効かない@千葉県血清研究所

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