MMRワクチン始めます

MMRワクチンってなんですか?

 MMRワクチンとは、おたふく(mumps)・麻疹(measles)・風疹(rubella)が一緒に入ったワクチンです。世界ではこのMMRワクチンが標準です。風疹単独ワクチンのほうが少ないです。さらに、水痘(valicella)が入ったMMRVワクチンというのもあります。

 自治体の補助がある方は国産のMRワクチン(麻疹風疹混合ワクチン)を接種していますが、それ以外の方に関しては原則としてMMRワクチンをお願いしています。

どんなワクチンですか?

 GlaxoSmithKline社のPriorixというワクチンを個人輸入します。

 また、Merck社のM-M-R®IIというワクチンも扱っています。

 ただし、こちらのワクチンはゼラチンが含まれており、ゼラチンアレルギーの方は禁忌です。

補償はどうなっていますか?

 代行輸送業者では、それぞれ輸入ワクチン副作用救済制度があります。

 ただ、この救済制度はハードルが高く困難と言わざるを得ません(これは輸入代行業者を責めているのではありません。会社精一杯の努力だと思います)。ご理解をお願いします。

接種する際の注意事項

 上記のリーフレット(英語)からの転載(一応英訳)及び解説です。正確には接種後に起きた事象(有害事象)であり、すべてがワクチンが原因というわけではありません。

  • 非常に多い(10回に1回以上起きるかもしれない)
    • 接種部位の発赤
    • 38度以上の発熱
  • 多い(10回に1回はあるかもしれない)
    • 接種部位の痛みと腫れ
    • 39.5度以上の発熱
    • 発疹(斑点)
    • 上気道炎
  • 多くはない(100回に1回はあるかもしれない)
    • 中耳の感染
    • リンパ節腫脹(首、脇の下、股の付け根)
    • 食欲不振
    • 神経質
    • 異常に泣く
    • 寝れない(不眠)
    • 目の充血、痛み、目やに(結膜炎)
    • 気管支炎
    • 耳下腺の腫れ
    • 下痢
    • 嘔吐
  • まれ(1000回に1回はあるかもしれない)
    • 高熱に伴うけいれん
    • アレルギー反応

 Priorixが売られてから、次のような副反応が稀に報告されています。

  • 関節の痛みと炎症
  • 血小板数低下による点状・斑状の出血や紫斑がおこりやすくなる
  • 生死に関わる急激なアレルギー反応
  • 髄膜・脳・脊椎・末梢神経系の炎症・ギランバレー症候群(呼吸麻痺に至る上行性麻痺)
  • 川崎病(主要な症状は発熱・発疹・リンパ節腫脹・(口や喉の)粘膜の炎症と発疹)
  • 麻疹やおたふくのような症状
  • 軽い麻疹
  • 精巣の痛みを伴う一過性の腫脹

 ギランバレー症候群というと名称からも恐ろしいイメージがありますが、海外では直接的な関係は疫学上否定されている(自然発生数を上回るものではない)。

Lack of association of guillain-barre syndrome with vaccinations.

 その他の神経系疾患(無菌性髄膜炎)については、あとで書きます。

  • ワクチンの内容物(アミノ酸・乳糖・マンニトール・ソルビトール)にアレルギーがある場合。アレルギー反応は、痒い皮疹や息切れ、顔や舌の腫脹も含み得る。
  • ネオマイシン(抗生剤)にアレルギーが有る場合。接触皮膚炎(ネオマイシンなどのアレルゲンが直接皮膚が接触した時にでる皮膚発疹)は問題にするべきではないが、まず医師に相談を。
  • 高熱を伴う重い感染がある場合。その場合、接種は治るまで延期。風邪などの軽い感染は問題にすべきではないが、まず医師に相談を。
  • HIVなどの疾患や免疫力を弱める薬を飲んでいる場合。接種できるかは、免疫力に依ります。
  • 妊娠している場合。加えて、接種後一ヶ月は避妊すべき(女性のみ)。
  • M-M-R®IIではゼラチンアレルギーがある人は禁忌です。

 日本では接種後二ヶ月は避妊をお願いしています(女性のみ)。明確な理由はないのですが、日本人には月経不順が多いから二ヶ月だと聞いたことがあります。ただ、接種後に妊娠が発覚した場合でも、胎児に異常が出たということは疫学上否定されています。中絶を選択する必要はありません。また、授乳中でも問題ありません。

  • 中枢神経系の病気、高熱を伴うけいれん、けいれんの家族がいる場合。ワクチン接種後に高熱が出た場合、まずかかりつけ医に連絡を。
  • 卵に激しいアレルギー症状があった場合
  • 麻疹・おたふく・風疹ワクチン接種後に、いつもよりも長く続く出血や紫斑が出たことがある場合。
  • 免疫力が弱い場合(HIV感染など)。ワクチン接種で免疫が十分つかない可能性があるため、注意深く調べる必要がある。

 失神はどんな注射針でも、接種前でさえも、起こりえます(多くの場合は思春期)。もし以前接種で失神したことがあれば、教えてください。

 これはリーフレットには書いてありません。過去におたふく・麻疹・風疹の感染の有無にかかわらず、接種は可能です。事前に抗体価を調べる必要はありません。採血結果を待っている間に感染してしまう、という可能性は否定出来ないのです。

昔MMRワクチンで無菌性髄膜炎が出たというけど、大丈夫ですか?

 以前日本でMMRワクチンによるワクチン禍(無菌性髄膜炎)がありました。これは、おたふくワクチンが原因でした。毒性の強い株が無許可で加えられたようです。

 GlaxoSmithKline社のPriorixでは、Jeryl Lynn株から派生した RIT 4385というおたふくの株が使われています。安全性は高いです。M-M-R®IIではJeryl Lynn株が使われています。

Risks of convulsion and aseptic meningitis following measles-mumps-rubella vaccination in the United Kingdom.
では

No laboratory-confirmed cases of mumps meningitis were detected among children aged 12-23 months after administration of 1.6 million doses of Priorix (upper 95% confidence limit of risk: 1:437,000) in England and Wales.

 ということです。

 ただ、夏シーズンには「夏カゼ(エンテロウイルス)」による無菌性髄膜炎が大人では少ないものの報告されています。接種後に頭痛・発熱などありましたら、かかりつけ医か当院にご相談ください。

ワクチン接種の実際

いつ受けられますか?

 2013年7月6日の午後から開始予定です(まだ未定です)。原則として一般診察時間に受け付けます(診療時間・診察案内)。診察終了30分前までにお越しください。診療時間外にMMRワクチン外来をすることもあります。ブログで発表します。

 原則お電話でお知らせください(03-5426-220)。今後予約方法は変更する可能性があります。

誰が受けられますか?

 接種禁忌者でないひと。公費接種対象者ではない人。風疹ワクチンの二回目接種希望者も受付けます(前回とは27日以上開けて下さい)。

 体調の悪い方、37.5度以上の発熱の方、生ワクチンを接種して27日以上経っていない方、不活化ワクチンを接種して6日以上経っていない方は原則ご遠慮ください。

準備するもの

 原則保険証をお持ちください。

 事前に問診票やワクチンの予診票を印刷の上記載していただくと、登録がスムーズです。

ワクチン予診票

当院IDをお持ちでないかたは、問診票もお願いします。

値段は?

 2016年10月1日以降、新規の予約は12,000円。

 2018年11月27日から10,000円に変更!!(内税)。
 LINEクーポンで1,000円引きもできます。

 各自治体の補助は受けられないようです。

LINEクーポン!! (2018/05/09~)

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